全日本ロードレース選手権でコンディショニングサービスをおこないます

スプリントでは、2022年全日本ロードレース選手権シリーズの開催サーキットにて、コンディショニングサービスが提供できるサービスブースを出店いたします。

MFJ SUPERBIKE=全日本ロードレース選手権

MFJ SUPERBIKE=全日本ロードレース選手権は、全国のサーキットを舞台に争われる国内最高峰のオートバイ・ロードレースシリーズです。
ロードレースとは、オートバイが登場したばかりの20世紀初頭に、公道(ロード)で競われ(レース)たのが、その発祥です。その後、オートバイの進化と共に、安全性が考えられ、より高度な走りが可能なサーキットが建設され、1949年よりロードレース世界選手権シリーズが開催されています。
国内では1961年に財団法人日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ)が設立され、1962年に全日本ロードレースを初開催しました。1967年よりシリーズ戦となり、現在に至っています。

引用元:MFJ SUPERBIKE Official Fan-Site

オートバイ・ロードレースでライダーが受ける身体的負担とコンディショニングの必要性について

ロードレースは、一周2.0-5.8kmのコースで競われ、決勝レース時間は小排気量クラスで20-36分間(総距離25-86km)、中・大排気量クラスで23-42分間(総距離64-110km)になります(トップのゴールタイムにより算出)。

その間、加速や減速に耐えながらスロットル操作やブレーキ操作、旋回中の体重移動などを常におこなっています。身体は強いストレスにさらされており、レース中の心拍数は最大心拍数の90-98%にも達します。
走行後の血中乳酸濃度は、男女共に4.5-6.0mmol/dlだったとされており、これは運動強度を1から6で表す「トレーニングゾーン(下図)」の中でも4-5の強度範囲に相当し、高い強度の運動が継続されたことをあらわしています。

近年、加速性能や最高速度も高くなっているオートバイを、スタートからゴールまで高いスキルで操作し続ける必要があり、ライダーの高い身体的能力と疲労耐性も必要になります。

レースが開催される期間は「レースウィーク」と呼ばれ、通常金曜日の公式練習、土曜日の予選および日曜日の決勝レースという日程で3日間を基本として開催されます(JSB1000クラスは土曜と日曜に2レース開催)。この間、ライダーはコンディションを最高の状態に維持する必要があり、日頃のフィジカルトレーニングによる体力の向上と、疲労の影響を軽減するためのリカバリーが重要になります。

【トレーニングゾーン】レース中の身体的・精神的負担により、心拍数は最大心拍数の90-98%、血中乳酸血は4.5-6.0mmol/dlにもなると言われています。Emanuele D’Artibale. Optimising Motorcycle Circuit Racing Rider’s Performance. Auckland University of Technology. 2020.

サービス内容

サービスの対象

本サービスは、全日本ロードレース選手権(JSB1000、ST1000、ST600、J-GP3)および併催MFJカップ(JP250)のすべてのクラスに出場される選手の皆さんを対象に実施いたします。
※鈴鹿およびオートポリスの2&4大会には現時点では出店しない予定です。

ストレングス&コンディショニングスペシャリストによるサポート

ストレングス&コンディショニングスペシャリストによる、走行前のウォームアップ、走行後のクールダウンのサポートを中心におこない、ウォームアップとクールダウンの強度設定や、走行時間に合わせたスケジュール立案をおこないます。
その他、リカバリー器具を利用したセルフケアも提供し、走行時の適切なコンディション維持をサポートします。

普段のトレーニングに関する相談も受け、必要に応じて体力テストの実施も可能とし、トレーニングプログラムの提案もおこないます。

アスレチックトレーナーによるサポート

アスレチックトレーナーによるスポーツ医学的サポートをおこないます。急性の外傷、慢性の障害による痛みへの対応、固定や圧迫などテープによるサポートが必要な場合のテーピングサービス、鍼灸(はり・きゅう)や物理療法機器を利用したケアをおこないます。

また、転倒時に脳振盪が疑われる場合に備え、通常の状態をチェックし、受傷したことが疑われた場合に「SCAT5(Sport Concussion Assessment Tool)」を使用した評価をおこない、メディカルセンターおよび医療機関の受診や段階的復帰の方法についても提案できるようにします。

サポート体制

これまでは、全日本ロードレース選手権に出場している選手個人やチームに帯同し、走行前のウォームアップや走行後のクールダウンを1名のストレングス&コンディショニングスペシャリスト(CSCS)によりサポートしてきましたが、今シーズンから出店するサービスブースでは、さらにスポーツ医学的な対応が可能になるアスレチックトレーナー(JASPO-ATC)も加え、2名体制でサービスを提供していきます。

これにより、「ウォームアップをしたいけどどうすれば良いかわからない」「身体のケアをしているけど疲れが取りきれない」と感じている、より多くの選手やチームの皆さんにサービスを提供することができます。

今後は、少しでも多くの選手やチームの皆さんにサービスを活用してもらい、選手の皆さんの身体的ポテンシャルを高め、そして引き出していただき、レース全体のさらなるレベルアップに少しでも役立てていただけるようなサポート活動をおこなっていければと思います。

ご利用にあたってはサービスの会員となっていただく必要がございますので、お気軽にお問い合せください。
また、サーキットでは是非お気軽にブースへお越しいただき、ご相談などいただければと思います。

謝辞

最後になりましたが、今シーズン、このサービスブースを出店するにあたり、活動の主旨にご理解をいただき、ご承認をいただきました一般社団法人ART(アルタ)様には、この場をお借りして深く感謝を申し上げます。

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