このように、ランニングパワーをモニターできれば、自分の努力の度合いをリアルタイムで把握することができます。
トレーニングでは、目的に応じてパワーのゾーンを決め、継続的な低強度のランニングやインターバルトレーニング、さらに高強度のスピードトレーニングをおこないます。トレーニングの強度を決めるには、テストをおこなってFTP(Functional Threshould Power:1時間持続できる最大の平均パワー)を測定しておくと良いですが、ポラールのデバイスでは、ランニングテストによってトレーニングゾーンを自動で設定してくれたりします。
目的に合った強度できっちりトレーニングが積めれば、以前と同じパワーの発揮で走ってもスピードが上がり、心拍数もこれまでほど上がらなくなってきます。つまり、効率よく走れるようになりランニングエコノミーが改善していきます。特にベテランランナーやエリートレベルのランナーでは、最大酸素摂取量はほぼ限界まで高まっており、トレーニングではそれ以上向上していきません。その代わり、ランニングエコノミーを改善してパフォーマンスアップを目指す必要があります。
その際にとても重要になるのが、ランニングパワーを使ったパワートレーニングです。是非これからのランニングに、パワートレーニングを導入してみてください。もちろん、ランニングを始めたばかりの人も、ランニングパワーを見ながら走っていくことでそれが習慣になり、今の自分に適した強度でトレーニングができますので、参考にしてみてください。