Pacerは、ランニングウォッチの購入で悩まれる幅広いランナーに向け、使いやすさと機能のわかりやすさを重視しています。
基本機能はPacer Proと同等で、ランニングパフォーマンステストやウォーキングテストが可能になりました。
Pacerは、兄弟機種のpacer Proと基本的な機能は同じです。
ランニングに必要な機能が搭載されていることに加え、Pacerでは上位機種やPacer Proと同じくランニングパフォーマンステスト、そしてウォーキングテストの機能も搭載されており、外に出かけてウォーキングやランニングを続けたくなるモチベーションを高めてくれます。
ランニングだけではなく、ウォーキングもスポーツとして楽しむ人が増えました。
ウォーキングは手軽ですがその効果を実感する機会がなかなかないものです。
しかし、Pacerでウォーキングテストを実施することで、心肺機能のフィットネスレベルがどのくらい変わったかを確認することができます。
15分間のウォーキングテストは、途中で止まることなく可能な限り速いスピードで歩くだけ。
テストが完了すると、フィットネスレベル、最大酸素摂取量、心拍数、ペース、歩いた距離の数値をフィードバックしてくれます。さらに、Polar Flowアプリでは、テスト後のアドバイスも確認できます。
さらに、FuelWise™の利用も可能になり、水分やエネルギーの補給タイミングも知らせてくれます。
通常手首からの心拍数測定は測定精度が低く、胸のセンサーで直接測定する正確な心拍数との間に大きなズレが生じやすくなります。
そのため、心拍数ではなく、脈拍数と呼ばれ、誤差があるのが当然として利用されてきました。
しかし、Pacer Proに搭載されたPolar Precision Prime™センサーは、3色のLEDを合計10個使用して、浅い血流から深い位置の毛細血管の血流までを逃さず把握することができます。
このPacerからは、これまでのセンサーと違い、新たな改良が加えられて大きすぎず小さすぎず、ちょうど良いサイズのセンサーになっています。
Pacerはランニングのための機能だけではなく、鮮やかで見やすいディスプレイの搭載にも成功しています。
MIP液晶の反射式カラーディスプレイは、周囲の明るさに応じてディスプレイの明るさを最適化し、ランニング中でも表示されるデータがくっきり見えるようになりました。
さらに、新しいプロセッサーを搭載することで、これまでの2倍の速さでデータ処理をしてくれ、内蔵メモリーも大容量になりました。
Pacerは、「ランニングウォッチの購入で悩まれる幅広いランナー向け」というコンセプトで登場しましたが、使いやすさと機能の分かりやすさを売りにしています。
兄弟機種のPacer Proと比較すると、手首でのランニングパワー計測やkomootのルートナビゲーションは利用できませんが、ランニングパフォーマンステストとウォーキングテストが実施できます。
ウォーキングテストは、Pacer Proでも実施できますが、この兄弟機種を比較するなら、Pacer Proがマラソン大会にも出たい、パフォーマンスを高めたいというランナー向けで、Pacerはウォーキングやランニングをスポーツとして楽しみたいというランナー向けという分け方ができます。
ウォーキングであっても、自分の身体にどんな効果があるのかをテストできれば、モチベーションも高まります。
そして、Vantage シリーズやIgnite2、Uniteとも比較してみたいのですが、機能と価格のバランスで考えると、圧倒的にPacerが優れていると言えます。
Ignite2やUniteは、どちらかと言うとフィットネスやアクティビティを楽しむ方向けの機種で、Pacerシリーズはランニング向けという用途の違いはあります。
しかしフィットネス向けだとしても、Pacerのデザイン性はとても高く、価格的にもUniteの次に安価だと考えると、Ignite2と悩んだ時に購入を決めるのは、「どちらのデザインが好きか」という点だけかもしれません。
ランニングウォッチであるVantage M2と比べると、価格は圧倒的にPacerが安く、機能面ではランニングパフォーマンステストとウォーキングテストができるという点では上を行っています。
Pacerも、強力なライバルと言えるGarminの製品と比較してみたいと思います。
Pacerは、ランニングをこれから始めたい人に向けたモデルと言えますが、GarminではForeathlete55が同価格帯の製品で、エントリー向けのランニングウォッチになります。
価格はForeathlete55が¥27,800ですので、Pacerの¥29,700がやや高めの価格です。
機能の比較をしてみると、どちらも軽量(Foreathlete55 37g vs Pacer 40g)で、デザイン的にもおしゃれな雰囲気です。
ランニングウォッチとしての機能も、どちらも基本的な機能を備えています。
Foreathlete55では、トレーニング履歴などをもとにレースの予想タイムを出してくれると言う機能がありますが、Pacerでは、ランニングパフォーマンステストによってトレーニング効果を測ることができます。
マラソン大会に出るという目標がなければ、ランニングの効果がどの程度あるかわかれば十分ですね。
もちろん、予想タイムがわかることで、大会に出てみようかと言うモチベーションにもつながるかもしれません。
パフォーマンステストに関しては、PacerはPacer Pro同様「ウォーキングテスト」ができるようになりました。
15分間のウォーキングテストは、途中で止まることなく可能な限り速いスピードで歩くだけです。
これで日々のウォーキングの効果が見られるのであれば、とても良いモチベーションになります。
ウォーキングのデータを元に、ここまで詳細にフィットネスレベルを出してくれるランニングウォッチは今までありませんでした。
ウォーキングをおこなう人が増えてきている今では、とても魅力的な機能です。
上位機種やPacer Proで可能になった手首でのランニングパワーの計測は、Foreathlete55もPacerもどちらもできませんが、ストライドセンサーなど外部センサーを使用することでどちらもパワーの計測は可能になります。
ただ、ランニングを始めたばかりの人であれば、まずはペースや心拍数などのデータがわかれば問題ないと言えます。
PacerにあってForeathlete55には無い機能と言えば、一回に補給する炭水化物量とトレーニング時間、平均心拍ゾーンをあらかじめ設定することで、エネルギー補給回数を事前に知ることができ、適切な量の補給食を用意できるFuelWise™の機能です。
FuelWise™はトレーニング中の心拍数の状況に応じて適切なタイミ ングでエネルギー補給のアラート(アラーム音+振動)で通知してくれます。
水分補給についてもトレーニン グ中に摂取が必要な総水分量が事前に分かるので、設定した時間ごとにアラートで通知してくれます。
これでエネルギー不足による低血糖状態になるハンガーノックや脱水症状を起こす可能性を抑えることができます。
ポラールにはトレーニング以外にも活用できる優れた機能が搭載されていますが機能が多いからこそ知られていない便利な機能がたくさんあります。こちらでは生活の一部としてポラールを取り入れてもらうためにご紹介したい機能を細かく解説していきます。
※商品によって搭載されている機能が異なります。ご紹介した機能が希望の商品に備わっているかは商品別の搭載機能一覧をご確認ください。