ランニングの効果的な走り方 第二弾|フォアフットでアキレス腱を鍛えると、速くなるのか?について

カンガルーはアキレス腱のエキスパート

きょうはすっかり春といった感じの天気でしたね!走ってきましたか?
さて、昨日から連載(?)スタートになりましたが、効果的な走り方シリーズ
接地のしかたについて考え中ですが、今日は昨日も出てきた「アキレス腱」について、最近の研究結果がありますのでご紹介しましょう!

その前に、この写真の動物は皆さんご存じですね?こんな態度をとっていますが、
これでもカンガルーです
189このカンガルーは、ぴょんぴょん跳ねながら進むと言うこともご存じかと思います
だから、彼らの脚には「強靱な腱(けん)」が備わっているんです

スピードがあがると燃費がよくなるカンガルー

次にこの図をご覧ください。これは、私たちが使う教科書に載っている図なのですが、カンガルーのホッピング(ぴょんぴょん跳ねることをホッピングと言います)のスピードと、エネルギー消費量をあらわしています。特に3分割されているうちの一番上のグラフが、横に行けば行くほどスピードが速く、上に行けば行くほど、エネルギーを多く消費しているというグラフですね!
カンガルーの効率

図の引用元:「スポーツバイオメカニクス」深代 千之(編著)、桜井 伸二(編著)、平野 裕一(編著)、阿江 通良(編著) 朝倉書店

どうですか?スピードが上がれば上がるほど、エネルギーの消費が少しずつ右肩下がりになっていくのがわかりましたか?
つまり、「カンガルーは、速く跳ねれば跳ねるほど、燃費が良くなっている」ということがわかります

この時に、「強靱な腱」を上手く使っていると言われています。アキレス腱のエキスパートなんですね〜

じゃあ、フォアフットで腱を鍛えてアキレス腱を強くする?

アキレス腱を鍛えれば、燃費良く走れそうですもんね?
「だったらアキレス腱を使いそうな『フォアフット』で鍛えれば良いんじゃない!」となりそうですが、そこは気をつけましょう!安易に飛びついてはいけませんよ〜

今年発表された、東京大学の先生方の研究で、「接地のしかたとアキレス腱の構造と機能」について調査されたものがあったので紹介しましょう。簡単にまとめました!

これまでいくつか発表された研究より「フォアフット接地をするランナーは、リアフット接地をするランナーに比べると、アキレス腱の構造(輪切りにしたときの面積)や機能(簡単に言うと弾力)が優れているのではないか?」という仮説をもって調査をおこなった

41人の男子エリート長距離選手を対象に調査をおこなった結果、フォアフット(12人,29.3%)、ミッドフット(12人,29.3%)、リアフット(17人,45.7%)の3つのタイプの選手たちで、5000mの記録、そしてアキレス腱の構造や機能には、統計的に意味があるような差はなかった。

このことから、接地パターンの違いは、アキレス腱の構造や機能には影響は与えないのではないかということがわかった

参考文献:Kubo K, Miyazaki D, Tanaka S, Shimoju S, Tsunoda N. Relationship between Achilles tendon properties and foot strike patterns in long-distance runners..J Sports Sci. 2015;33(7):665-9.

ということでした。もちろん、この論文ひとつだけでは「断定」はできませんし、論文の中でも「これからさらに調査を続けていく必要がある」とされています。

それに、ここで調査の対象となったのは、5000mを14分台で走るようなエリート選手達なので、ここでの結果が「これから走り始めようと思っている人たち」にそのまま当てはまるとも言い切れませんが、今回発表されたことは紛れもない事実ですので、これからの皆さんのランニングにも活かしていきたいと思います
(※アキレス腱の研究に関して、東京大学をはじめ、早稲田大学など、日本の先生方の研究は世界でもトップクラスです)

ケガをせずに、しかも燃費を良くする方法はありませんか?

筋肉と腱が、ランニングの燃費に影響を与えるということは間違いのないことですし、「じゃあ何すれば燃費よくなるの?」となりますよね

今言えることは、「接地のしかた」などのランニングフォームだけでは難しいということです
無理にフォアフットに変えたりすることで、脚を傷めてしまう可能性もあります
改めて詳しく紹介しますが、筋力トレーニングが「燃費」に効くというデータも存在します

そのあたりは、また少しずつ紹介していきましょうね!

 

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